改めて為替について考える

うちが資産運用を開始したのは2019年末からで、主に2020年~2021年頃に米国株を購入していました。
1ドルが108円や110円台のその頃にせっせと「ドル転(円を米ドルに換えること)」をしていましたが、それ以降はご存知の通りの歴史的な円安トレンド。130円、140円、そしてさらなる円安へと進むチャートを前に考える日々が続きました。

そして、「さすがに今の水準で円をドルに換えるのは抵抗がある……」と思い始めてから今現在はドル転を完全にやめています
では、米国株投資はそこでストップしてしまったのか?
答えはノーです。実はそれ以降、「配当金の再投資」だけで米国株の運用を淡々と続けています
今回は、この「ドル転封印・配当金再投資だけ」のリアルな運用状況を本音で書いてみようと思います。

目次

完全に「身の丈に合った自動運転」になった安心感

新しい資金(円)を投入しなくなってから、米国株口座は一種の「自家発電モード」に入りました。
保有している高配当株やETFから米ドルで配当金が支払われ、そのドルを使って新たな株を買い増す。円高・円安の為替ニュースを横目に、ただこれだけを繰り返す日々が続いています。

この運用の最大のメリットは、「為替のストレスから完全に解放されたこと」でした。

もし今、無理に1ドル=150円や160円などでドル転していたら、「今買い付けたドルは、将来大損するんじゃないか」という不安が常に付きまとっていたはずです。しかし、手元にあるのはもともと108円時代に購入した資産が自ら生み出してくれた「ありがたいドル」です。

為替レートがどうであれ、ドルで入ってきたものをドルでそのまま再投資するだけなので、精神的なコストは実質ゼロ。円安の波をまともに食らうことなく、自分のペースを守り続けることができています。

一方で、感じているもどかしさ

ただ、綺麗事ばかりではありません。このやり方を続けていく中で、いくつかの限界やもどかしさも痛感しています。

①資産の拡大スピードが鈍る
当然ですが、ドル転をやめて資金を新規で投入していないので、資産が爆発的に増えることはありません。配当金という限られた原資の中でのやり繰りになるため、どうしても限られた範囲での投資になります。

②買いたい銘柄に手が届かないことも
配当金の額に対して、狙っている個別株やETFの株価が高すぎると、1株買うのすら待たなければならないというもどかしさがあります。

これらは、円安を言い訳に「投資のアクセル」を緩めてしまった代償とも言えます。

これからどうする?今後のリアルな投資戦略

1ドル108円の時代から今の円安水準までを経験し、一時は思考停止のように配当金再投資に徹してきましたが、ここから先は大きくスタイルは崩さず、チャンスを待とうと思います。

具体的には、以下のように今後の相場に向き合う予定です。

  1. 配当金再投資は「絶対継続」
    どんなに円安が進もうが、ドルで受け取る配当金をそのままドル建て資産に回すループは崩しません。これは複利の効果を最大限に活かすための絶対ルールです。
  2. 「円での投資」は新NISAや投資信託で補う
    「円安だからドル転したくない、でも投資は続けたい」という矛盾を解決するために、現在は円建てで世界株や全米株の投資信託を買い付ける比率を増やしています。これなら、わざわざ自分で為替手数料を払ってドル転する心理的ハードルを回避しつつ、世界経済の成長に乗ることができます。
  3. 次の「ドル転チャンス」をじっと待つ
    いつまでも円安が続くわけではありません。(そう願いたい…)
    将来的に日米の金利差が縮小したり、何らかのショックが起きて「1ドル=120円台」など、少しでも円高に振れる局面が来たら、その時は久しぶりにまとまった円をドルに換える「冬眠からの目覚め」の準備だけはしておこうと思います。

投資の世界には「円安だろうがドルコスト平均法で愚直にドル転し続けるべき」という教科書通りの正論もあります。
でも、それで投資をしていて常に考えてしまったり、株価や為替を1日に何度もチェックして一喜一憂するくらいなら、「一度ドル転を止めて、配当金だけでやり過ごす」という選択肢は大いにアリだと思っています。

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